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チャンスが欲しいですか?

チャンスが欲しいですか?|アルケミストレシピ|ビューティーマインドフルネス®︎ 仕事

Now you get a chance!

「チャンスが欲しい」
「できれば、大きなチャンスが欲しい」
「そして、そのチャンスがあれば、ぜひやりたい」

そう思っている方、考えている方は、いませんか?

実はクライアントや生徒、あるいは友人からも、よく同じ相談をされます。

私はいつも「つまり君は今、良いチャンスを必要としてるんだね。それならとても簡単なことだ。」と答えています。そして、「ところで、その“準備”は十分にできているのかな?」と尋ねます。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い発令された緊急事態宣言が、各都道府県の状況に合わせて徐々に解除され始めました。とはいえ、第2波、第3波の懸念が払拭されたわけではなく、事態の収束までは相当な時間を要することは、すでにほとんどの専門家が指摘しているところです。

1年なのか、2年なのか、それとも3~5年かかるのか、いずれにしても「そう簡単ではない」ことだけは、ほとんどの人が理解しているでしょう。

テレビやインターネットのニュースや、SNSで拡散される記事等、当然ですが、コロナに関する話題を全く目にしない日というのはありませんね。

専門家や政治家の発言、それに対するコメンテーターやその他様々な人の意見、もちろんウイルスに関することや現在の状況、あるいは経済への影響など、情報そのものにも興味はあります。でも、むしろ私の場合、その人が信じていることや大切にしている価値など、使っている言葉やその他の表現から垣間見えるもの、感じ取れるものに、より好奇心が向いているかもしれません。

先日、大阪の吉村知事がソフトバンクグループの孫会長のやり取りの中で、「薩摩の教え」も好きですとおっしゃっていました。吉村知事と言えば、批判も意に介さない行動力と決断力、自ら責任を負う姿勢が、数多くの方々の支持と注目を集めていますね。なるほど、この教えがこの人を形作っている大きな要素の一つということがとても伝わってきます。

では、「薩摩の教え」とは何でしょう。

それは薩摩藩(現在の鹿児島県あたり一帯)を治めていた島津家に代々伝わる「人の評価の順序」です。
※以前、鹿児島の友人と話していたときに、これをすっかり忘れてる口だけの自称九州男児ばかりで困ると、彼女がボヤいていたのを思い出しました(笑)

  1. 何かに挑戦し、成功した者
  2. 何かに挑戦し、失敗した者
  3. 自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者
  4. 何もしなかった者
  5. 何もせず、批判だけしている者

評価すべき人の順序(当時は“男の順序”でしたが…)を5段階で示されてます。この教えは、仕事において特に大切です。そしてもちろん、その人の人生そのもの、生き方をあらわしていると言えるでしょう。

1.何かに挑戦し、成功した者

最も称賛さるべきは、自ら何か新しいことに挑戦して、十分な成果を出した人です。

それが、たとえ偶然の結果だったとしても、たまたま上手くいったことだとしてもです。それが幸運が重なったことでも、ただ一発の大きなラッキーだったとしても、挑戦しなければ達成もなかったからです。

でも、通常新しいことにチャレンジして、そこから望むだけ十分な結果へ繋げるには、たくさんの失敗をします。それでも諦めず、創意工夫を続けるので、成功を手にすることができます。

そう、挑戦し続けるからこそ、成功し続けることもできるようになるのです。

2.何かに挑戦し、失敗した者

行動は、必ず結果を伴います。行動しないことも、もちろん行動です。ですから、当然「これまでと変わらない自分」という結果となって現れます。

前述の通り、チャレンジには失敗がつきものです。しかし、そのことを十分理解した上で、失敗からフィードバックを得て、前に進むからこそ成功の可能性が広がっていきます。

私自身、これまで数えきれない失敗をしています。
※むしろ成功の数は、ちゃんと数えられます(笑)。

何かに挑戦し、失敗した…
でも、それは成功へ向かう途中のステップにいることを意味します。

人生が思うようにいかない人の多くが、失敗を恐れ、挑戦を避けます。
ですから挑戦は、その行動自体にすでに意義があり、評価すべきなのです。

3.自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者

どんな成功も、周囲の心ある人々の支えによって実現します。その人たちは、単なる応援の言葉だけではなく、必要な行動を起こしてくれるのです。

人にはそれぞれ得意不得意があります。誰かが挑戦しているときに、それが上手くいくように手助けをすることは、目標の達成を結果として早めることや、より良い成果をもたらすことに繋がります。

そしてそれは、ときに社会的価値があることや、自分自身に利益が返ってくることでもあります。

また「挑戦した人の手助けをした者」とは、多くの場合、何か他の場面で自らも何か挑戦をしている人です。精神的に自立しているからこそ、その人は誰かの挑戦も素直に手助けすることができるのです。

私もこれまでもたくさんの方々に手助けされてきました。そして今も多くの方々の行動に支えられています。きっとこれからもでしょう。

そして、私自身も誰かにとって、そういう存在であれたらと願っています。

4.何もしなかった者

「何もしない」こと自体が、何か悪いこと、良くないことというわけではありません。人それぞれライフスタイルがあり、物事には優先順位があるからです。でも…

新しいステージに進むには、新しい学びが必要です。
新しい自分へ成長するためには、新しい学びが必要です。
新しい自分へ変化するためには、新しい学びが必要です。

そして「何もしない」とは、決して仕事をしないとか、家事をしないとか、人とコミュニケーションを取らないとか、そんな意味ではないのです。

新しいことに挑戦するとは、新しいことを学ぶということです。

新しい体験は、たとえそれが失敗であったとしても、大切な学びに繋がります。当然ながら、何でも好きなことだけをやればいい、できそうなことをやればいいというものではありません。本当に必要なことをチャレンジする勇気が試されます。

現在の状態に満足していようが、不満を持っていようが、「より良くするには」「さらに上手くいくように」という発想が大切なのです。

5.何もせず、批判だけしている者

あなたがもし何かを目指しているのであれば、絶対に関わってはいけない人たちです。そして、あなたがなってはいけない人です。

「どうせ上手くいかないよ」
「ほら、やっぱりそうなるよね」
「これって、意味あるんですか」
「私は最初から知っていましたよ」


自ら新しいことに挑戦することなく、他者を批判する人は、どこにでもいます。

頼んでもいないのにアドバイスしてくる人、他者の間違いを見つけると喜んで指摘してくる人、他者の粗探しばかりしている人、陰口・悪口ばかりの人などなど、この人たちは、他者の失敗や間違いを探すのが大得意です。

誰かの間違いを見つけることができると、自分は頭が良く、優秀な“気がする”かもしれません。自分がやらなかったことを誰かがやって失敗すると、自分は判断力があって、正しい“気がする”かもしれません。

そう、残念なことに“気がする”だけです。
5段階中、最も評価に値しないことは、誰の目にも明らかですね。

※余談ですが、この教えは仕事に限らず、人生や恋愛のパートナー選びの指針にしても良いと思いますよ。なので、恋愛のカテゴリーにも入れておきました(笑)

もしあなたが今、「良いチャンスが欲しい」と思っているのであれば、それはとても簡単なことです。

今がチャンスだからです。

チャンスが欲しいと思うのであれば、きっと何かやりたいことや、すべきことがあるのでしょう。もしかしたら、すでにこれまでも、そのことについて考え、調べ、何かしら学んできたのではないですか?

やってください。挑戦してください。
それがチャンスというものです。

特に考えもしなかったし、全く調べもしなかったし、何も学んでもいなかった?
それなら、すぐに準備を始めてください。

考え始めてください。調べ始めてください。学び始めてください。
それが準備というものです。

「何もしなかった者」や「何もせず、批判だけしている者」になってしまう前に。

チャンスが来ていないんじゃない
 
ただ気づいていないだけ
 
チャンスを逃すのは運が悪いからじゃない
 
ただ準備をしていないだけ
 
チャンスをつかむ準備
 
ちゃんとしておかないとね


心の錬金術師

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