恋愛

恋愛の条件

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When you are in love with someone, when you want to be in love with someone…

ようやく東京も緊急事態宣言が解除になりましたね。
私も6月から通学講座を再開できることに、ひとまずホッと安心しています。

とはいえ、すぐに元の生活に戻るというわけではなく、むしろ私たちの生活は仕事や日常生活の様々な場面で、新しい形に変容していくのでしょう。

外出自粛による制限された生活の中で、人とのつながりもまた大きく影響を受けています。自宅でのテレワークやZoom飲み会など、人と過ごす時間や距離において、これまでとは違う体験をした方がほとんどでしょう。

一緒にいる時間が長くなったことによって、夫婦関係が悪くなった人もいれば、良くなった人もいます。友人や恋人との関係性に変化を感じた人もいると思います。ある意味で環境の変化が、人間関係をあらためて見直す、よい機会を与えてくれているのかもしれませんね。

今日はその中でも、特に「恋愛」についてお話ししたいと思います。
でも、必ずしも恋愛についてだけではなく、友人関係や夫婦の関係においても、同様に当てはまることもあるでしょう。今あなたが置かれている様々な場面に合わせて想像してみてください。

そして、自分自身に質問を投げかけてみましょう。

・本当の自分を偽って、全くそうではない自分を演じていませんか?
・過度に自分を飾っていませんか?

実のところ、恋愛関係でよく使われる「つきあう」という言葉は、日本ならではの言葉です。北米に住んでいたときも、フランスに住んでいたときも、それに該当する言葉は聞いたことがないのです。(もしかしたら似た言葉があるのかもしれませんし、私が知らないだけかもしれませんが、、、笑)※大抵ドラマや映画でも「go out(英語)」「sortir(フランス語)」…「出かける」が「つきあう」と訳されています。

言葉が良いとか悪いとかではなく、言葉が何か人間関係に独特の線引きや約束、あるいは立場をつくっていることは確かです。もちろん人間関係には、人それぞれ固有の距離感があり、意識あるいは無意識に線引きをすることもあるでしょう。相手に特定の約束を求め、それを遵守することを期待することもあります。また特定の立場を手に入れることによって、何かを手に入れたような気分になり、安心感を得ることもできます。ですから、これらの全てが意味がなく、いけないことだという意味ではありません。

ただ、恋愛において「つきあう」とか「彼女・彼氏」といった言葉に引っ張られ、線引きや約束、立場にこだわり過ぎてしまうと、本来の大切な意味を見失ってしまいます。

好きな人ができたとき、あなたは…
①その人を彼女・彼氏にしたいのでしょうか?
 その人の彼女・彼氏になりたいのでしょうか?


それとも、
②恋する相手・愛する相手とより親密な関係、より良い人間関係を
 築きたいのでしょうか?


恋愛の失敗を繰り返す人の多くは、この①と②を同じと思ってしまいがちです。どちらかが手に入れば、もう一方も手に入ると思ってしまうのです。でも、幸せな恋愛を重ねている人は皆、それが間違いであることを知っています。

特定の立場や関係性を得ることや、そのために相手に好かれることばかりに気を取られてしまうと、本当の自分を偽って、過度に飾ってしまうかもしれません。

もちろん少しでも相手に好く見られたい気持ちは多かれ少なかれ誰にでもあるものです。でもそれが行き過ぎて途中で苦しくなってしまったり、つらくなってしまうのでは、求めていた望ましい状態とは言えないでしょう。また彼氏・彼女になった途端、目的達成とばかりに本性を現すのでは、詐欺と一緒です。どちらにしても良い関係が築けることはありません。

・相手に変わることを求めていませんか?
・相手の習慣や癖を、後になってから急に「こういうの嫌い」などと
 指摘し始めたり、嫌な顔をしたりしていませんか?

恋愛はオーダーメイドの服ではありません。あなたのサイズにピッタリな相手なんていないのです。習慣も大切にしていることも信じていることも人それぞれ。もちろん外見の好みやフェティシズムも。その中で自分にとって十分に価値ある相手を選んだのです。

一目ぼれにしても、時間をかけて悩んだにしても、告白したにしても、されたにしても、結局選んだのはあなた自身です。手にした後で「やっぱりあそこがイヤ!」「ここが嫌い!」というのは、ただのクレーマーです。

もちろんパッケージと中身が違っていたのであれば、買ったはずのものを違うものが入っていたら、交換か返品を求めるのは妥当かもしれませんが(笑)。

元々そうだったにもかかわらず、「そういうのイヤ」とか「こういうところが前から嫌いだった」と、後になって急に指摘し始めたり、それを態度や表情に出したり、「なぜ彼/彼女はこうなんだろう?」「こうしてくれたら…ああなってくれたら・・・」と相手を無理に変えようとするのは、自分勝手が過ぎるというものです。

もちろん「好みが変わる」ということもあります。前は好きだったところが嫌いになることや、最初は十分だったことが足りないと感じることもあるでしょう。ですから、嫌いになることや不満に思うことも、決しておかしいことではありません。でも、もしそうであるなら、相手のせいにせず、自分の変化を認める方がよりエコロジカルです。

互いにそれが望ましいか望ましくないかにかかわらず、人は日々成長し変化していきます。そして当然中身も外見もいつまでも変わらず同じということはないでしょう。だから、続くこともあれば、別れを迎えることもあります。幸せを感じることもあれば、傷つくこともあります。同性間でも異性間でも、家族・夫婦・親子・友人・恋人のどの繋がりでも…人と人との関係において例外はありません。

その上であなたが、ありのままのあなたで、素直に自分の感情と向き合うこと、それぞれ相手が大切にしていることを互いに大切にしながら、共により良い関係を築いていくこと、そして互いに自分の人生に自ら責任を負うこと。

それが良い恋愛をするために欠かせない条件なのです。

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