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仕事が嫌になったら、まずして欲しい大切なこと

仕事が嫌になったら、まずして欲しい大切なこと|アルケミストレシピ|ビューティーマインドフルネス®︎ 仕事

「仕事に行きたくない」「職場へ向かうのが憂鬱」

連休明けの朝、仕事へ行くことが面倒になったり、毎週日曜日の夕方になると、新しく始まる一週間を憂鬱に感じたり、あるとき急に不安を覚えたり、嫌気が差したりする人は決して少なくありません。

この記事を読んでいる皆さんの中にも、そうした経験がある人や、今まさにそうだという人もきっといるでしょう。

そうなってしまう理由は、人それぞれです。

  • 仕事内容や職場環境への不満。
  • 上司や同僚との関係への不満。
  • ワークライフバランスの崩れている。
  • 自分のスキルや興味と合わない職業に就いている。
  • 同じ作業やルーチン業務が繰り返され、刺激がない。
  • 職場での対人関係の悪化。
  • キャリアの将来に対する不安。
  • 人生の見通しが立たない。

など、これまで私の元へ悩みを相談しに訪れたクライアントや受講生の皆さんにも、当然ながらそれぞれに様々な理由があります。そして、それがどんな理由であれ、嫌な感情や憂鬱な気分が毎日のように続いたり、慢性的に現れるのであれば、適切な対処が必要です。

なぜなら、ストレスがきちんと解消されず、心が不安定な状態に陥っている可能性が高いからです。そのまま放っておくと、不眠や過眠といった睡眠障害を引き起こしたり、場合によっては、パニック障害、不安障害、うつ病といった深刻な心の健康問題にまで発展しかねません。

それなら自分の好きなことや得意なことだけを、自分が選んだ好きな人とだけすればいい…なんていう人も世の中にはいますが、経験者ならご存知の通り、現実的な解決法ではないでしょうw

何にしても心の問題は、早めに適切に対処することが重要です。

ということで、今回は「仕事が嫌になったら、まずして欲しい大切なこと」を3つ、お伝えします。

仕事が嫌になったら、まずして欲しい大切なこと

① 自分の本当の感情を認識する

嫌な気分、憂鬱な感じ、モヤモヤする、苦しい、つらい…など
自分の本当の感情がわからないまま、ネガティブな感情を曖昧にしてしまう人、使い慣れた言葉でひとまとめにしてしまう人は、けっこういます。

こうした方に多く見られるのが、落ち込みやすい、物事をネガティブに考えやすい、過去の体験を引きずりやすい、なかなか立ち直れないといった、いわゆる“ネガティブな人”の特徴です。

自分の本当の感情がわからないと、心の中を整理することができません。収納ケースが1つか2つしかないクローゼットに、全ての洋服をひとまとめに放り込んでいるようなものです。

これではいつまでもぐちゃぐちゃなままで、気分も良くないですよね。

感情のコントロールが苦手な人のほとんどは、基本的にネガティブな感情の処理も苦手なので、ストレスを溜めやすくなります。自分が何に、どのような感情を感じているのか、まずは自分自身と向き合ってみましょう。

・怒り
・苛立ち
・焦り
・緊張
・悲しみ
・寂しさ
・妬み
・劣等感
・不安
・恐怖
・悔しさ
・嫌悪

など、感情を表す言葉はたくさんあります。ちゃんと分けることで、整理しやすくまりますし、必要なものともう必要がなくなったものを区別することもできます。

自分の好きなことをしたり、のんびりする時間をつくって気晴らしするのも良いですが、それはある意味、表に見える部分だけをとりあえず綺麗に片付けているようなものです。とはいえ、“隙間くらい”はできるので、少しの間はスッキリします。

でも、すぐに同じ気分を繰り返す、また心が一杯一杯になってしまう、そんな経験をしている人が多いのではないでしょうか。

まずは自分の本当の感情を探り、一つ一つ名前をつけて、整理していきましょう。そうすることで、不必要な思い込みや、もう手放してもいい過去の体験も片付けやすくなります。心の中を綺麗に片付けるからこそ、単なる“隙間くらい”ではない、本当の意味での心のゆとり心の余裕心の空白をつくることができるのです。

②「当たり前」を整理する

どんなに好きなことでも、同じことをやっていたら飽きてくることもあります。どんなに好きな食べ物も、朝昼晩、毎日食べ続けていたら、嫌になることもあります。ですから、「仕事が嫌になる」のは、ときとして誰にとっても、普通に起こり得ることなのです。

でも、「仕事は嫌なもの」を当たり前と思ってしまうと、365日それが変わることはありません。一時的には諦めもついて、少し楽になったような気はするかもしれませんが、嫌なものが続くことに変わりはありません。

なので、何度もネガティブな気分に陥ったり、嫌な感情がいつまでも続いたり、一度憂鬱になるとなかなか回復できなくなるのです。

「当たり前」とは、自分で決めつけてしまう“思い込み”です。一旦「〇〇は、こういうもの」「〇〇な人は、こういう人」と決めつけてしまうと、そういう部分しか目に入らなくなり、そうとしか思えなくなってしまいます。

・仕事はつらいもの
・仕事は退屈なもの
・人間関係は面倒なもの
・職場は憂鬱なもの
・通勤は疲れるもの

など、そんな風にあなたは思っていませんか?

何がそう思わせていますか?
いつ、どんなときに、そのように感じるのでしょう?


自分で自分に質問してみてください。そうすることで、当たり前だと思っていたことは、決して当たり前などではなく、当然いつもではなく、ある特定の状況や場面において感じていることだと気づくことができます。

  • 上司にミスを指摘されて、上手くできなかった自分自身に腹を立てているかもしれません。
  • 自分よりも結果を出している同僚に嫉妬しているのかもしれません。
  • 本当はやりたいことがあるのに、できずにいる自分に苛立っているのかもしれません。
  • 望ましい未来が思い描けず、焦ったり、不安になっているのかもしれません。
  • 日頃の不摂生のせいで、体の調子が悪いのかもしれません。

何を当たり前と思うかによって、人生も仕事も人間関係も変わっていきます。まずは「当たり前」という決めつけを、柔くしていきましょう。

※「思い込み」を変える技術に興味がある方、問題解決にアプローチする効果的な言葉の使い方を身に付けたい方は、こちらもチェックしてみてくださいね。

③ ワークライフバランスを見直す

長時間の労働や通勤、仕事のストレス、スマホへの依存などによって、プライベートや趣味の時間が圧迫されると、仕事に対する意欲が著しく低下することもあります。

ワークライフバランスというと、仕事とプライベートの二つに分けてしまいがちですが、これだとざっくりし過ぎていて、何にフォーカスすれば良いのか、わからなくなってしまいます。

⚫︎仕事
⚫︎お金
⚫︎家族や友人
⚫︎恋愛
⚫︎学び・自己成長
⚫︎健康
⚫︎趣味
⚫︎衣食住物などの生活環境

など、人生において大切なことはいくつもあり、人生のステージによって重要度は移り変わっていきます。また、どのカテゴリーを満足させたいか、人それぞれです。

“ワークライフバランスを整える”とは、仕事もプライベートも楽しむという意味ではありません。望む人生をつくるために、自分の時間とエネルギーを適切に分配することです。

ですから、あなたが今、あるいはこれから先、どの満足度をより優先して上げていきたいか、しっかり考えて、見直してみましょう。自分が理想とするワークライフバランスを客観的に捉えることによって、何を、どのように改善すれば良いか、明確にすることができます。

※中には「全部!」という人もいると思います。満足させたいカテゴリーが3つ以上あって、順位がつけられない人は、専門家によるコーチングやカウンセリングをおすすめします。

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いかがでしたか?

問題には、内側の問題と外側の問題があります。

内側の問題とは、自分の内側で起きていること、つまり物事の捉え方や思い込み、感情の扱い方といったあなた自身の心の問題です。これは全て解決できることです。

一方で外側の問題とは、起きている出来事や相手の行動、あるいは今あなたがいる環境に関わる問題です。これには対処できることと、対処できないことがあります。

対処できないことが、あなたにとって大きなストレスの元になっているのであれば、転職が最も良い手段と言えます。もちろん「嫌ならすぐ辞める」というのも悪いことではありません。でも、それを繰り返した結果、キャリアを積み上げることができず、後になってより大きなストレスを抱え、苦労している人が多いことも忘れてはいけません。

まずは内側の問題を解決して、心を整えていくことを心掛けましょう。
なぜなら心の問題を解決することで、対処できることが増え、逆に対処できないことが小さくなったり、減ったりするからです。

対処できないことについて考えるのは、生命や身体の危険に関わることか、もしくは法令に触れること以外、そのあとでも遅くはありません。

最初にお話しした通り、仕事が嫌になる理由は人それぞれです。そして、心の問題を解決すれば、全て上手くいくというわけではありません。ですから、具体的な状況や感情に合わせて、解決策を模索することが大切です。転職も含め、カウンセリング、メンタルスキルの向上、新しい学習、ワークライフバランスの調整など、適切な対策を検討しましょう。

心を、柔らかくして、もっと仕事を楽しくしていきましょう。

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