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質問の答え

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Preparation

「自分ではしっかりと準備をしているつもりなんですが、どんなに準備をしても余裕を感じられない。むしろストレスが大きくなっているように思います。どうしてなんでしょうか?」

先日Instagramに「仕事も遊びも思いっきり楽しむコツはどちらも同じ。それは“準備”に手を抜かないこと。」という投稿をしたところ、こんなご質問をいただきました。
※私のInstagramはこちら。プライベートの写真をアップして楽しんでいます。ほとんど心理の仕事とは関係ありませんが(笑)、良かったらフォローしてくださいね。

ということで、今回はこちらのブログでお答えしますね。

どんなに準備をしても余裕を感じられない…
むしろストレスが大きくなっているように思う…

とてもよくわかります。特に仕事の悩み相談に訪れるクライアントの中にも、あなたと同じように感じている人は多くいます。そして、概ね真面目で仕事熱心な人ばかりです。

ところで、あなたがいつもしている“準備”とは何の準備でしょう?

このように尋ねると「何の準備って?仕事(あるいは、遊び)の準備に決まってるでしょ!」そう思うかもしれませんね。

では、それは何のための準備でしょう?

もしかすると完璧にするため失敗しないための準備ではありませんでしたか?あるいは、誰かに認められるため恥ずかしい思いをしないための準備になっていませんでしたか?

「何のために準備しているのか」が大事

準備とは、物事が上手くいくように様々備えをしておくことです。当然、想定される、、、、、問題には予め対処しておく必要があります。そして想像しうる限り、、、、、、、、より望ましい結果を得られるように用意します。

ですが、物事は常に想定の通り、想像した通りに進むわけではありません。
想定した問題は起きないかもしれませんし、想定外の問題が起きるかもしれません。想像以上に望ましい結果を得られるかもしれませんし、想像には全く達しないかもしれません。このことを知っておくことも準備の一つなのです。

仕事でも遊びでも、それが自分の人生で大切なことであるほど、私たちはしっかりと準備をします。しかし、その肝心な準備も“何のためか”によって、準備すべき内容は変わります。そして“何のためか”によって気分も変わります。

ですから、「何のために準備しているのか」はとても大事なのです。

「完璧」なんてない

前述の通り、どんなに準備をしても想定や想像の通りになるわけではありません。また仕事にしても遊びにしても、「どこまでできれば完璧」というラインはないのです。つまり物事に「完璧」なんてありません。※「完璧を求める」という価値を否定しているわけではありません。そんな考え方は、私にとってかなり退屈に思えるだけです。

もし完璧にするための準備をしていたらどうなるでしょう?
存在しないものを探しているのですから、どこまで準備してもストレスを感じるでしょう。そして、準備すればするほど、ストレスは大きくなっていきます。労力を費やしてなお完璧とは思えないからです。また、完璧を求める人の多くは、失敗を極端に怖がります。

もし失敗しないための準備をしていたら?
失敗しないようにするためには、失敗について考えなくてはなりません。なので、山ほど失敗を思い浮かべるでしょう。失敗について思い浮かべるのですから、考えれば考えるほど憂鬱になります。どれだけ準備をしても不安を拭うことはできないはずです。

あるいは、望みを下げてしまうかもしれません。失敗しないために。
望みを下げれば少し楽になりますが、きっと楽しみやモチベーションは大きく下がるでしょう。

他者の評価は後からついてくる

「人からもっと認められたい」「嫌われたくない」「恥ずかしい思いはしたくない」など、自分が周囲からどう思われるかを気にし過ぎて、生きづらさを感じている方はたくさんいます。もちろん私たちはこの世界に一人で生きているわけではないので、ときに周囲への配慮や他者の評価を意識することも大事です。

ですが、結局のところ、他者の評価とは行動や結果の後からついてくるものです。また当然のことながら、自分でコントロールすることはできません。そして何より「他者が自分をどう思ってるか」などという人の内側は見て取ることができないのです。

にもかかわらず、他者から良い評価を得ることや誰かの気を引くことを準備の目的にしてしまうと、仕事であれ遊びであれ、そもそもその準備が正しいかどうかわからないので、何をしてもストレスになります。中には「私はその方がやる気が出るし、別にストレスではない」という人もいるでしょう。でも、仮にほとんどストレスなくできたとしても、期待通りの評価を得られなかったときのその失望がどれだけ大きいか、あなたはすでによくご存知だと思います。

場合によっては、「せっかくやったのに!」「せっかくしてあげたのに!」と怒りを感じる人もいます。あるいは「どうせ私は…」「どうすれば良かったんだろう…」「何をやってもダメだ…」といつまでもくよくよ落ち込む人もいます。

より上手くいくようにするために準備する

本来、私たちは皆、人生をより良いフィーリングで過ごしたいと望んでいます。
仕事、家族、恋愛、友人関係、遊び、人それぞれ価値あるカテゴリーで、満足感や達成感、充実感や幸福感、楽しさやワクワク感といったポジティブな感情を感じたいと思っているのです。

そのためにこそ、準備をします。そう、望み通りに上手くいくようにするために準備するのです。

ところが、ときに不必要な思い込みが邪魔をします。それは無意識からふと聞こえてくる囁きです。まだ満たされていないあなたの思いです。そして、放っておくといつの間にかあなたの準備の目的にすり替わってしまいます。

「やるなら完璧にやらないといけない」
「完璧じゃないと許されない」
「失敗したら恥ずかしい」
「失敗したらバカにされる」
「みんなに認めてもらえなかったらどうしよう…」
「こんなことして笑われないかな…」
「格好悪い自分なんて見せちゃダメだ」
「だったらテキトウにやっておきなよ」
「だったら逃げちゃいなよ」
「だったら嘘ついちゃいなよ」
「すごいって言われたい」
「認めてもらいたい」
「かまって欲しい」
「愛して欲しい」

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ふとそんな思いが浮かんできたら、ふとそんな囁きが聞こえてきたら、それらをまずは一旦しまっておきましょう。それは“そもそも”何のために準備をしているのか、もう一度明確に思い出すこと。その願いや思いが間違っているわけではありません。いま本当に大切なことへ意識を集中させるということです。

そして、仕事も遊びも望み通りに、より上手くいくようにするために準備を始めてください。

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