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恋に悩んでいる人へ

恋に悩んでいる人へ|アルケミストレシピ|ビューティーマインドフルネス®︎ 恋愛

Love is an act.

今日は、少し“恋”についてお話をしましょう。

私がこれまでカウンセリングやセラピーで解決してきている多くの方々の様々な悩みや問題の中で、発達障害やパニック障害などへの相談と同じくらいよくある多い相談は、コンプレックスと“恋愛”についてです。

そして、皆さんのお話を聞いていると、「相手がどう思っているのかわからない(気持ちがわからない)」「人を好きになれない」「出会いがない」などの悩みを持つ人が特に多いことがわかります。あくまでも私のところに相談に来てくださっているクライアントや受講生・修了生の中で…ですが。

今回は、そんなよくある代表的な悩みのメカニズムについての解説と簡単なアドバイスしていこうと思います。

「相手がどう思っているのかわからない」と悩んでいる方へ

「相手の気持ちがわからなくて不安…」
「相手が自分のことを好きかどうかわからないから誘えない…」
「相手の考えがわからず、どうしていいかわからない…」
「相手が自分のことを好きなら、それに応えようと思うのに…」

など、相手が自分のことをどう思っているか気にし過ぎてストレスを抱えている人がたくさんいます。もしかすると恋愛の悩みでは、実際に統計を取ってもこれがダントツに多いかもしれませんね。

ひょっとしてあなたは、「人の気持ちはわかるものだ。」「人の考えていることは理解できるものだ。」と思っていませんか?
残念ながら、それはただの思い込みです。そして皮肉なことに、心理学を少しかじっている人ほど、「自分は他者の気持ちや考えが理解できる」と思い込みがちです。

人がどう感じているか、どう考えているか、どう思っているか、それを“正確に”知ることも理解することも、他者にはできません。なぜなら、私たちが自らの体験を表現するため使う言葉も態度も表情も、常に不完全だからです。そして、耳に届いた相手の言葉や、目にした相手の態度や表情を、自分自身で自由に解釈して意味付けしています。ですから、“正確に”理解できるはずがありません。私たちにできることは、“似たような”感覚を共有すること(共感)だけなのです。

また、他者が自分をどう思っているかを気にし過ぎてしまうのは、別の見方をすれば、「他者を信じることができない」とも言えるかもしれません。そして、他者を信じることができない人は、自分を信じることができません。ですから、自分を信じるために、その証明を他者に求めてしまいます。もし相手が自分を好きなら、自分は好かれる存在だと思える、もし相手が自分を認めてくれるなら、自分は価値ある存在だと思える、もし相手が褒めてくれるなら、自分は有能な存在だと思える、このように常にその証明を欲しがっているのです。

これでは、ちょっとした相手の言葉や行動に一喜一憂してしまい、振り回されてしまいます。ストレスフルな恋愛この上ないですね。

【錬金術師のアドバイス】

相手があなたをどう思っているかは、相手の問題。あなたが相手をどう思っているかが、あなたの問題。あなたは相手のことが好きですか?それだけが、あなたにとって大切なことです。「人は決して理解できない」その前提に立つからこそ、好きな人とより深く、より親密な関係を築けるようコミュニケーションに工夫を積み重ねることができます。本当の自分の気持ちをまず第一に大切にしましょう。

そして、相手に何かの証明を求めても、それがどんなものであれ、あなたが欲しい証明は決して手に入ることはありません。あなた自身が自分と他者を“無条件に”信じていること、それが唯一の証明なのですから。

「人を好きになれない」と悩んでいる人へ

「自分の気持ちがよくわからない…」
「元彼が忘れられない…」
「元彼女以上に好きな人が現れない…」
「長続きしない、飽きてしまう…」

など、「人を好きになれない」と悩んでいる人の多くは、“好き”という感情や“恋愛”という関係性に、特別なBelief(信念/思い込み)を持っています。そして概ね頑固なまでに、強いこだわりを持ち、すぐには手放せずにいます。

私は昔から、自分が比較的自由な恋愛観を持っていることを自覚しています。(親しい友人たちに言わせれば、“かなり”自由な…だそうですが(笑))
ですから、恋愛談義をしているときに、「きっと本当に人を好きになったことないんだよ!」と揶揄されたり、キレられたりすることもよくありました(笑)。

でも、どのようにしてそれがその人たちにわかるのでしょう?前述の通り、他者の気持ちや考えを理解できるはずはありません。私が誰かをどれくらい好きかわかるのは、この世にただ一人、私自身だけだからです。では、何がその人たちにそう思わせたのでしょう?それは、彼ら、彼女たちの何にある「普通“好き”とはこういうことだ」「常識として“恋愛”とはこうあるべきだ」というその人たち固有の強い思い込みがそう思わせていることは、少なくとも心理や人の仕組みについて学ばれている人にとっては、きっと当然にして明白なことでしょう。

私たちは幼少期から大人になった現在に至るまで、様々なことを見て、聞いて、体験して、学習しています。ですから「人を好きになれない」という悩みも、過去の体験に由来する恐怖・依存・束縛など、理由は人それぞれ様々です。でも、いずれにしても問題のほとんどは、あなたが恋愛について不必要なこだわりや思い込みをまだ手放せずに持っていることにあります。

Belief(信念/思い込み)に良い悪いはありません。ただ、役に立っているか立っていないかだけです。もしあなたが人を好きになれずに悩んでいるのであれば、きっとそのBeliefは役に立っていないのでしょう。他者の恋愛を見て「あれは、おかしい!」と非難したくなるのであれば、あなたは自分と違うBeliefが上手くいってしまっては困るのです。きっとあなたは今、十分に幸せな状態ではないのでしょう。

自分の中にある普通も、常識も、信念も、価値も、あなたが十分に幸せを感じられないでいるなら、それはただの“制限”に他なりません。少しずつ緩めて、手放していきましょう。

【錬金術師のアドバイス】

“好き”に順番をつけていませんか?あるいは、何かクリアすべきラインのようなものを設けていませんか?
順番をつけるには、意識あるいは無意識に条件(何かしてもらうとか、何かしてあげてるとか、一緒にいないと寂しいとか、いなくても大丈夫とか、将来的にどうとかこうとか、等々)が必要になります。また感情のレベルは、ポジティブかネガティブかに関係なく、そもそも上がったり下がったりするので、常に定めたラインの上にあるとは限りません。条件を切り離して、シンプルに自分の感情にフォーカスしましょう。

理想の恋愛ストーリーは、探しても見つかりません。それはあなたが出会った相手と少しずつ書き綴っていくものです。自分に制限をかけている思い込みに気づき、それを緩めてあげることはとても大切です。そして、ときにこれまでとは違う新しいことを信じることも必要です。

「出会いがない」と悩んでいる人へ

「合コンに参加してもいい人が見つからない…」
「職場に女性(男性)しかいない…」
「いいなと思う人は、みんな結婚してる…」
「LINEを交換しても、そのあとが続かない…」

実は「出会いがない」という人の中には、すでにたくさんの良い出会いに囲まれているのに気づいていない人が、意外とたくさんいることをご存知でしょうか?

普段、誰に恋愛の相談をしているか尋ねると、男性は「誰にもしない」「相談する相手がいない」という答えが比較的多いですが、女性の場合は「女友達に相談する」という人が圧倒的に多くなります。こちらも、あくまで私のところに相談に来てくださっているクライアントや受講生・修了生の中で…ですが。

できれば同性への相談は避けた方が良いのですが(もちろん誰にも相談できずに悩みを抱え込むより、誰かに相談する方がずっと良いのです)、今回その話は横に置いておいて。男性にしても女性にしても、いつも決まった同性グループで飲みにいくことや食事にいくことが比較的多い人は、自分が出会った人(みんなも一緒に出会った人も含めて)の話をその中で共有してしまいがちです。そして、そんな仲良しグループで、そこにいない誰かが話題に上るとき、それはほとんどが愚痴や悪口、あるいは欠点の指摘なることは、十分に気づいているでしょう。

もちろん「◯◯さんって、やっぱりすごいね!」とか「あの人のこういうところって本当に素晴らしいよね!」みたいな話題もあると思います。でも、「そういえば…」と、すぐに他の人の話題に切り替わり、別の誰かのネガティブな話をしている時間の方が多くなっていることは明らかです。皆さんも思い当たることはありませんか?(笑)

記憶の想起(もう一度体験を思い出す)のプロセスの一つに「再構成」があります。簡単にいえば、何かを思い起こすときに、新しい情報を取り入れて、記憶を作り替える作業です。

もしあなたが「なんかいいかも♡」と、心のどこかで感じた出会いがあったとしても、友達の誰かが「でもさ、あの人って××なところ(欠点)があるよね?」と話している会話などを耳にすると、その新たな情報を元に、あなたは無意識に記憶を作り替えてしまいます。その結果、本人も気づかないうちに「やはりいい人っていないな…」となってしまうのです。そう、あなた自身が、もしかすると、たくさんの素敵な出会いを無意識に潰しているのかもしれません。もし「出会いがない」と感じているなら、お決まりの女子会・男子会のような集まりへの参加は減らした方が良いでしょう。

また、それ以外にも「出会いがない」と悩む人に多く見られる共通点があります。それは、“待っている”ことです。もちろん中には「割と積極的に合コンなどの集まりに参加してるし、連絡先の交換も自分からする方なのに…」という人もいるでしょう。でも、その先は結局“待っている”という人がほとんどなのです。

これも恋愛に限らず、仕事など人生全てに言えることですね。待っていても驚くようなチャンスは、決してやって来ません。「棚からぼた餅」も自ら棚を開けるから発見できます。チャンスは、いつでもこちらから向かうもの。こちらから掴みにいくもの。なぜなら、チャンスの方があなたを待っているのですから。

【錬金術師のアドバイス】

恋愛の悩みは、感情が大きく動く分だけ時間やエネルギーを使ってしまいます。それは、ときに仕事など大切な人生の他のカテゴリーにも影響を及ぼします。抱え込んでしまう前に心理カウンセラーなどに相談しましょう。

待っていても、良い出会いはやって来ません。面倒がらずに、怖がらずに、勇気を出して、自分から行動を起こしましょう。

そして、お決まりの女子会・男子会が楽しいあなたは、(出会いがない、出会いが少ないと感じるなら)少しそれらを減らして、寂しがらずにそろそろ一人立ちしましょう。

恋愛は人生に彩りを与え、心豊かにしてくれます。それは恋というドキドキする感情や、愛という穏やかな感情が、交感神経と副交感神経を刺激して、あなたの自律神経にバランス良く働きかけるからです。そして、この最高のバランスを得るとき、それは本来あなたの中にある素晴らしい魅力を全て引き出してくれます。

ぜひ笑顔輝く素敵な時間をお過ごしくださいね。

Kiss slowly

Laugh insanely

Live truly

Forgive quickly

Paulo Coelho

ゆっくりキスをして
 
ばかみたいに笑い
 
真実に生き
 
すばやく許す


たったこれだけのシンプルなことで

人生はもっとHAPPYになるよ。

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